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手塚治虫火の鳥シリーズ『乱世編』を読んで。あらすじ・解説・ネタバレあり!

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手塚治虫氏の火の鳥シリーズ「乱世編」は、離れ離れになった男女二人が火の鳥を巡って成長していく物語です!

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ストーリー

物語の舞台は平安時代。あの有名な平清盛が中心人物になります。

京の都からずっと北に離れた飯森山に住む猟師の弁太は、薪やシシの皮を売るために都にきていた。ところがひょんなことから持っていた薪を武器とみなされてしまい役人に暴行されてしまいます。だがそこに通りかかった明雲というお坊さんに助けられました。そして山へ帰る途中で「螺鈿」という高価な櫛を拾います。弁太はその櫛を手土産に幼馴染みの恋人・おぶうのもとへ帰っていきました。

おぶうは高価な櫛をもらって大喜び。ところが、実はこの櫛は役人から危険人物とされている人物の持ち物であり、弁太とおぶうもその仲間をみなされて家族を殺されてしまいます。激昂した弁太は逆に役人を殺し、山から逃亡します。そしておぶうを捜しまわりますが見つかりません。おぶうはすでに捕らえられていたのでした。

しかしおぶうは、その外見の美しさから貴族の妻に見初められ、貴族の女としての礼儀作法を仕込まれます。そして時の権力者である平清盛に側室として献上されてしまうのでした。

一方弁太は、6ヶ月もおぶうを捜し続けますが見つけられません。そして五条大橋で牛若丸と出会い、主従関係を結びます。牛若丸は平氏は俺の仇だから必ずおぶうを見つけ出してやる。と弁太に約束します。

こうして純粋な弁太とおぶうのカップルは、源氏と平氏という関係に別れてしまうのでした・・・。果たして弁太は清盛からおぶうと助け出すことができるのでしょうか?

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管理人の解釈と評価

心の清い純粋な弁太と、素朴で汚れを知らないおぶうの悲しい物語。私は読んでいくにつれて牛若丸(のちの義経)が嫌で嫌で仕方がありませんでした。最後に弁太がブチ切れた時は正直「おせーよ!」と言いたくなったほどでした(笑)

この作品のポイントの1つは、離れ離れになりながらもお互いを思い続ける弁太とおぶうの純粋さですね。源氏と平氏という仇通し(まあお互いがそのことを知るのはだいぶ先だが・・・)になりながらも、再会できる日がくるのを信じて生きようとします。美しく愛の物語とも呼べますね。ただだんだんおぶうが清盛といるうちに、心変わり的な感じになってしまうのはさみしい気持ちもしましたが。

次に清盛が死んだ後の平家の衰退と源氏の繁栄。それに合わせて変わっていく義経の姿ですね。最初は義経を慕っていた弁太もだんだんと心が離れていき最後には矢の雨に当たって死んでしまいます。平氏を滅ぼす。その目標の為に生きた義経でしたが、最後には兄・頼朝に狙われ、上皇に裏切られ、家来であった弁太にまで愛想をつかされる・・・。源義経というと美少年で腕の立つ人気者のイメージがありましたが、このように義経を描いているのはこの作品が初めてではないでしょうか?

手塚先生がこの「乱世編」で伝えたかったメッセージは何だったのでしょうか?

私は、弁太とおぶうの愛の物語ともう一つ、繁栄のあとには衰退が必ず待っている、まさに平家物語そのものを伝えたかったのではないでしょうか?火の鳥シリーズの中でもいろいろな見方が出来る作品です。

この本から生まれた名言

「オイラァおめえをたたっ斬って、ブッちぎってふんずけて小便かけてこやしにしてやりてえ!今すぐにも!!」   「弁太」

 

管理人の評価
・読みやすい      ★★★★★
・絵の見やすさ     ★★★☆☆
・感動した       ★★★★☆
・人に勧めたい     ★★★☆☆
・子供に読んであげたい ★★★☆☆
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