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手塚治虫火の鳥シリーズ『復活編』を読んで。あらすじ・解説・ネタバレあり!

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手塚治虫氏の火の鳥シリーズ「復活編」は、科学の力で生き返った人間の心の葛藤を描いた物語です!

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ストーリー

物語の舞台は西暦2482年。

●レオナ編・一人の青年が空を飛んでいるクルマから転落死しました。名前はレオナ。彼は医学のチカラで復活を遂げます。ですが頭脳は機械、心は人間という状態で復活したレオナは、人間が無機物の塊として見え、ロボットが人間の女性に見えるという不可思議な状態で復活してしまいます。そして1体のロボットに恋をしてしまうのであった。その後レオナは自分が転落ししたのは事故ではなく殺されたのではないか?と疑問を持ち、親戚をたどり手掛かりを探すことに。そして自分の殺害の鍵を握る「トワダ」という人物に辿り着く。片腕を失いながらなんとか「トワダ」を殺したが、そこには「火の鳥」と呼ばれる不老不死の鳥の羽が飾られていた。そしてレオナは記憶をだんだん取り戻していく・・・。

●ロビタ編・西暦3009年。お金持ちの家に召使いとして買われていた1体のロビタは、その家の子供である行夫を事故にあわせて死なせてしまう。怒り狂った主人はロビタを裁判にかけ、そのロビタを処刑することに。そしてレオナが復活した舞台から550年後の3030年。家庭用ロボットとして各家庭にいたロビタというロボットが、溶鉱炉に身を投げるという集団自殺をする。原因は不明。その頃、月の監視役として月に常駐していたロビタが、自分は人間だと言い出して主人である人間を事故に見せかけて殺害した。

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管理人の解釈と評価

私が火の鳥シリーズの中でもトップ3に入るくらい好きな作品ですね。話の繋がり方が最後にピッタリあうし、人間の愚かさ、ロボットの純粋さを説いた作品?なのかな?ロボットの純粋さというのも変かもしれないが・・・。

レオナは手術により、全ての物や生き物の心がそのまま見えてしまう思考回路になってしまうわけです。つまり、人間の心は醜いので醜い生物に、ロボットであるチヒロは心が美しいから美しく見えてしまうわけです。

この作品で手塚先生は我々に何を伝えたかったのでしょうか?

私はこう思います。人間であることの気高さ、尊さ。そしてそれはロボットにもあるということ。そして生命の素晴らしさだと。

手塚先生はこの作品を、まだインターネットやAIなどが無かったころに書かれています。一体どれだけ未来のことがわかっていたのか?なぜここまで先の世界の読むことができたのか。それがまさに手塚治虫ワールドのスゴイところです。

最後にレオナはこういいます「人工的につくられたつくりものの生命なんだ!これが復活なら僕はもうごめんだ!」と。

これからの未来で、ロビタのように頭脳は人間、身体はロボットというような生き物が増えてくるかもしれません。そのような未来が来た時への手塚先生の警鐘なのではないか・・・。そんな気がしてなりません。

この本から生まれた名言

「どんな科学のチカラでもな人間が・・・のりこえちゃいけねえことだったあるんだ!」   「宇宙を彷徨う盗賊・珍」

 

管理人の評価
・読みやすい      ★★★★☆
・絵の見やすさ     ★★★☆☆
・感動した       ★★★★★
・人に勧めたい     ★★★★★
・子供に読んであげたい ★★★★☆
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