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手塚治虫火の鳥シリーズ『異形編』を読んで。あらすじ・解説・ネタバレあり!

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手塚先生氏の火の鳥シリーズ「異形編」は、因果応報から逃れられない時空空間に閉じ込められた物語です!

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ストーリー

物語の舞台は鎌倉~平安時代(たぶん・・・)

左近介という若者は可平という付き人を連れて琵琶湖近くの蓬莱寺に住む、八百比丘尼という女性のお坊さんを殺しにやってきます。その理由は幼き頃から虐待され死んでほしいとまで恨んでいる父・八儀家正の病を治してしまうからだ。せっかく病気になりこのままいけば死んでくれと願っていた左近介にとっては八百比丘尼は邪魔であったのだ。

だが殺す直前、八百比丘尼は「もし私が死んでも別の人間が私になり、未来永劫生き続けることになるでしょう」と不可解な言葉を言い残します。

気にせず切り捨てる左近介。そして可平とともに城に帰ろうとするが、進んでも進んでも元の場所に戻ってきてしまう。そう。二人はこの蓬莱寺がある島から出られなくなってしまったのであった・・・。

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管理人の解釈と評価

この作品のテーマはずばり「罪ほろぼし」&「輪廻転生」でしょう。またしても手塚先生から「命の尊さ」を教えられた作品ですね。

自分の犯した罪を償うために自分が殺した人間に成り代わり、罪が許されるまで人を(時には妖怪やその他の生き物も)治し続けなければならない・・・。それもその場所から動くこともできずに、ただ毎日来る日も来る日も同じことをし続ける・・・。

読んでいて心の片隅で、たった一人殺しただけなのに罪おもすぎね?と思ったりもしましたが、この罪は左近介が自分があの横暴な父親から逃れたいという私利私欲の願いから、八百比丘尼を殺したところにその罪の重さがあるのでしょう。ちょっとかわいそうな気もしますけどね。

その後、覚悟を決めた左近介は八百比丘尼になりすまし、頭を剃りひたすら火の鳥の羽を使って傷を治し続けます。そのシーンは来る日も来る日もただ待ち続けるだけの「未来編」のマサトに似ていますね。

ただこの左近介は目の前で人を切り殺しているから、まあしょうがないとして、「未来編」のマサトは現世では何も悪いことはしてないんですけどね(笑)

火の鳥シリーズの中では、話がわかりやすく、内容も100ページ強なので子供に読ませるには1番最初に読ませるといいかなと思いました。

この本から生まれた名言

「未来永劫、あなたは繰り返し殺されつづけるのです。」   「火の鳥」

 

管理人の評価
・読みやすい      ★★★★☆
・絵の見やすさ     ★★★★★
・感動した       ★★☆☆☆
・人に勧めたい     ★★★★★
・子供に読んであげたい ★★★★★
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