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手塚治虫火の鳥シリーズ『未来編』を読んで。あらすじ・解説・ネタバレあり!

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手塚治虫氏の「火の鳥」シリーズ第2弾「未来編」は、なんと2作目にして火の鳥シリーズの最終章でした!

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ストーリー

物語の舞台は西暦35世紀。地上はもう人間が住めるところではなくなっていて、人々は地下に街を作って辛うじて生活していた。街は全部で5つ。ユーオーク・ピンキング・レングード・ルマルエーズ・ヤマトであり、それぞれの国が500万人もの人が住んでいました。

だが人々は住んでいるだけで、全ての政治や軍事的判断は全て各国にある「AI(電子頭脳)」が判断していました。

そして物語の主人公・ロック。彼は電子頭脳生み出したと言っても良い人間で、電子頭脳に忠誠を誓う軍部の人間でした。そしてもう一人の主人公・マサト。彼はロックとは友人でありながらも電子頭脳を嫌っている人間で、彼のもとにいる「ムーピー」と呼ばれる不定形生物をめぐり、ロックとマサトは争うことになるのだが・・・。

一方、唯一地上に残った猿田博士は、地上で無から生物を生み出す研究を続けていた。だが失敗ばかり・・・。人間は人間を作り出すことは不可能なのだと諦めかけていたその時、目の前に「火の鳥」が現れます。そして猿田博士に「もうすぐここに生命誕生のヒントとなる人間が現れます」と言い残して去って行ってしまうのであった。

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管理人の解釈と評価

管理人である私が最初に読んだのがこの「火の鳥・未来編」です。確か小学校4年生くらいの時だったと思います。

今でも初めて読んだ時のインパクトはハッキリと残っています。正直言ってスケールが大きすぎて面白かったというよりも怖かったという印象でした。まず人間が自分たちの行動を自分たちで決めない。電子頭脳に決めさせているところ。今でこそ技術の発達によりAIやコンピューターが当たり前になってきましたが、自分の近い将来にこのような現実が起こるとは思ってもみませんでしたよね?そしてその電子頭脳の命令を絶対と信じて、最後には核戦争にまでなってしまう・・・。まさに人間の未来を描いた作品ですね。(当時はそう思っていませんでしたが・・・)

だが本当の恐怖はこれからでした。マサトはその後、新しく生命が誕生するまで何百年、何千年、いやもっとでしょう。何憶年ですね。そのような歳月をたった一人で見届けなければならないという。いやこれは地獄と呼べるのではないでしょうか。マサトは望まずして永遠の命を火の鳥から与えられて、最後には存在すら消滅し、神になりながらも人間の非常なまでの運命の繰り返しを見届けさせられるのです。

私はこの本で、人間の在り方と生命の尊さを教えられたような気がします。

個人的な一番の見どころ&感動シーンは、マサトが石の棺を見つけてそこに書かれている「5000年は開けないでくれ」と書かれた遺言をたった一つの望みとして生きていくシーン。5000年という気の遠くなる年月を、一筋の望みをかけて毎日毎日、棺まで出向くシーンはとても心を掴まれましたね。そして最後には絶望が待っているのですが、あそこは僕だったら発狂してるだろうな~と思いながら読んでました。自殺しようにも死ねないしね(笑)

この本から生まれた名言

「生命を正しく使ってくれるようになるだろう」   「火の鳥」

 

管理人の評価
・読みやすい      ★★★★★
・絵の見やすさ     ★★★★☆
・感動した       ★★★★★
・人に勧めたい     ★★★★★
・子供に読んであげたい ★★★★★
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