ホラー小説 百田尚樹

百田尚樹『モンスター』を読んで。あらすじ&ネタバレを紹介!恐怖のホラー小説!

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百田尚樹氏の「モンスター」は、整形手術で美貌を手に入れた女の、成功と執念を描いた物語です!

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ストーリー

瀬戸内海に面した小さな田舎町に住んでいた田淵和子は、生まれ持っての醜悪な顔がとても嫌いだった。

目は一重、鼻は低い、鼻の下は長く、歯並びも悪い。歯ぐきも出ていてエラもある。それでいて太っている。これだけの醜悪な容姿なので、当然周りからは嫌われ、いじめられて幼少期を過ごしてきた。

これだけの醜い容姿を持っている彼女だが、高校生の時に英介という男性を好きになってしまう。もちろん自分なんか相手にされるはずもない。そこで和子は英介に好かれるために、恐ろしい計画を行う。それは自分の容姿を見られないために目を潰してしまえばいい。という歪んだ発想だった。

その発想から、和子は英介の飲み物にメチルアルコールを入れて失明を試みるも失敗。周りはおろか町中の人間から「モンスター」呼ばわりされることになり、大学進学と共に地元を追い出されてしまう。

大学を卒業後、東京の工場で働いて和子は整形手術のチラシを目にする。そしてここから自分を変えたいとの執念と周りの人間への恨みから、整形手術を繰り返して、素晴らしい美人へと変貌を遂げるのであった。

そして20年後、名前と容姿を変えた和子は、地元に戻りレストランを経営。かつて想いを寄せていた英介を振り返らせるために様々な行動に出る。そしてそれと同時にかつて自分をいじめた人間や避難した人間に一人ずつ確実に復讐していくのであった・・・。

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管理人の解釈と評価

この作品は題材の「モンスター」でそのまま映画化されましたね。女優の高岡早紀さんが体当たりで演じた和子はとても見ものでした。彼女のような顔もスタイルも抜群の女優でなければ演じることは出来なかったでしょう。

本作は「永遠のゼロ」や「影法師」などで知られる、構成作家出身の百田尚樹さんのホラー小説ですね。ただの恐怖ものかと思いきや、内容もしっかりしていて描写が素晴らしいです。特に前半の和子の容姿への描写は想像するだけでもゾッとするほどです。他にも整形費用を貯めるために風俗で働くシーンや、整形手術を施されているシーンなど、まさに頭の良い百田さんらしい書き方をしています。

どういうことかと言うと、難しい言葉を使用しないで、わかりやすい表現で書かれているんです。これは全ての作品に共通していて「幸福な生活」も同じく、本を読みなれていない人でもスラスラ読めるような書き方をされているんですね。

難しい専門用語や漢字、言葉などが用いられていない分、中学生からお年寄りまで読める作品にしているのが百田さんの作品のスゴイところだと思います。おすすめです!

私は、この作品は女性よりもあえて男性が読むべき本だなと思います。女性の美に対するこだわり。好きな男への執念。苛められたことへの復讐。目的の為なら女はここまでするんだなという勉強になりました。

あ、あとタイトルでお分かりかとは思いますが、とても怖くてグロい作品です。目をそむけたくなるようなシーンもたくさんありますが、それでもぜひ読んでほしい1冊です!

この本から生まれた名言

「目の前にいる女がブスなら男はイケない。男は目でセックスをしてるんだよ」    「ファッションヘルスの店長」

 

管理人の評価
・読みやすい    ★★★★☆
・人生に影響した  ★★★☆☆
・感動した        ★☆☆☆☆
・人に勧めたい   ★★★☆☆
・恐怖度      ★★★★☆

 

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