エッセイ

劇団ひとり『陰日向に咲く』は現代社会で不器用に生きる人々の物語でした!(ネタバレあり)

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劇団ひとりさんの「陰日向に咲く」は、彼のデビュー作であり、映画にもなった作品です!

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ストーリー

第1話・道草

家族もいて仕事もある。普通に考えれば幸せなのかもしれない僕の人生は、一体何なのだろうか?そう思っていた時に憧れてしまったホームレス生活。家族に内緒で1度やってみるととても快感でやめられなくなってしまった。ある日、いつも通りホームレス生活をしていると一人の探偵がやってくる。その探偵は有名なプロ野球選手の依頼を受けて、生き別れた父親を捜しているという。そしてその父親というのがホームレス仲間の間で嘘つき呼ばわりされていたモーゼというあだ名の老人だった。

第2話・拝啓、僕のアイドル様

売れないアイドルのミャーコは僕のアイドル。来る日も来る日もミャーコの応援をし続けている僕は、ブランド物やパソコンなどをプレゼントして自分は極貧生活を送っていた。ある時はネット上で100件のも書き込みをしたりして何とか彼女のチカラになるようにしていた。ある日、彼女がテレビに出たことで一躍時の人となったことから、ミャーコへの別れの時がやってきたことを悟ってしまう。

第3話・ピンボケな私

地元のみんなと飲んでる時に夢の話になり、思わず「カメラマン」と言ってしまったばかりに、なる予定じゃなかったカメラマンを目指す羽目になった私。ある日合コンで出会ったタクミ君のことが気になっていると、さっそく向こうからお誘いが。あれよあれよという間に彼を寝てしまった私。だが彼氏ができたと喜んでいると、いきなりタクミ君は音信不通になってしまった・・・。

第4話・Over run

パチンコ依存症の俺は、ギャンブルから足を洗うことが出来ずに気が付けば借金は450万円になっていた。こんな金額を貧乏人の俺が返せるわけもなく、自殺を考えていた時に俺の頭にある考えが浮かんだ。それは振り込み詐欺をすることだった。近くの公衆電話で電話をかけ続けてやっとひっかっかったのは俺のことを息子と勘違いしているおばあちゃんだった。

第5話・鳴き砂を歩く犬

鳴子は中学生のときの修学旅行で来た東京に行くことにした。その理由は、鳴子はその時に出会ったある売れない芸人に恋をしてしまったからだ。だが上京していくら探してもその芸人は見つからない。あきらめかけたその時にストリップ劇場で働いていた彼を見つけた。そして鳴子は彼に「一緒にコンビで芸人をやろう」と言い出したのだ。

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管理人の解釈と評価

この本の構成は見事だと思います。実は、読まれた方はお気づきかもしれませんが、第1話から第5話までが微妙につながっているんです。

あえて詳しく書かないのは読んでいただきたいからですが、時系列もハッキリしていて、さすが映画化されるだけのことはあるな~と思いました。

これ以降、劇団ひとりさんの作品は見かけていません。私が読んでいないだけなのかもしれませんが、とても深みのある作品だと思いますので、ぜひとも別の作品でも「劇団ひとりワールド」を見せつけてほしいものです。

個人的なおすすめはもちろん「Over run」ですよね!

映画では岡田准一さんが演じていましたが、かなり涙もののシーンです。当時の私の彼女は5回くらい見ていたのを覚えています(笑)

息子ではないと知りながらも電話がかかってきて話すことの喜び。ひとりで寂しく亡くなっていく老婆のシーンに、私も涙が止まりませんでした。最後にはちゃんとお金を用意して・・・・。(´;ω;`)ウゥゥ

これ以上は書きません。ぜひご自分でお確かめください。

この本から生まれた名言

「屁をすると金をもらう犬は?・・・・・プ・・・プ・・・ドル・・・プードル!」     「鳴き砂を歩く犬」 より

 

管理人の評価
・読みやすい    ★★★★★
・人生に影響した  ★★★★★
・感動した     ★★★★★
・人に勧めたい   ★★★★★
・子供に読ませたい ★★☆☆☆

 

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