ミステリー 東川篤哉

東川篤哉『中途半端な密室』は、トリックも中途半端だった??(ネタバレあり)

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東川篤哉氏の「中途半端な密室」は、ゆる~いユーモアがたっぷりの短編ミステリー小説です!

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ストーリー

ユニーク小説の第一人者・東川篤哉氏の、デビュー作を含めた全5話の短編ミステリーです。

第1話・中途半端な密室

友人と喫茶店で話をしていた自称名探偵の十川は、ある新聞記事に目がいく。不動産会社の社長が完全密室のテニスコートの中で死んでいた。内側から鍵がかかっていることから中途半端な密室になってしまった事件現場。だが十川はこの中途半端な密室の謎を解き始めた。

第2話・南の島の殺人

七尾幹夫は同じ学部の鈴木安江から手紙を渡された。内容は鈴木安江の彼氏である柏原から、バカンスで南の島に来たのに変な事件に巻き込まれてしまって困っているから助けてほしい。というものだった。七尾は乗り気ではないながらもその事件というのが「全裸殺人」というのに興味をもった。

第3話・竹と死体と

古本屋でアルバイトをしている山根敏のところに七尾幹夫が遊びに来た。(この七尾幹夫は2話と同じ登場人物である)かれはある新聞の片隅に載っている「竹の上で老婆の死体発見!」という見出しに興味を抱き、その事件のことを調べ始めます。竹の長さは20mもあり、首を吊るには到底不可能な高さなのだが・・・。

第4話・十年の密室・十分の消息

再び、七尾幹夫と山根敏と柏原が登場する話。柏原は旅をしている途中である女性と出会う。その女性の父親は有名な画家であったが、10年前に首を吊って自殺をしたという。そしてその死体を発見したのがその女性だった。その後、母に言われてその自殺現場には近寄らないことにしていたが、先日母が亡くなったことをきっかけに再び父の死の真相を探ることにし出したというが・・・。

第5話・有馬記念の冒険

12月22日の日曜日。東京では有馬記念がスタートした時刻に、ある飲食店の店主・鶴岡が何者かに襲われて現金を奪われるという事件が発生します。容疑者として浮かんできたのは安田という男。彼には確かなアリバイはないが彼の家の前に住む二人の男性が、事件発生時刻に安田を家で見たと主張しだした。

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管理人の解釈と評価

第2話~第4話までは登場人物が一緒。第5話だけ別の話という設定になっています。私の中ではあまり評価は高くない作品です。

個人的に時間を用いたトリックってわかりづらいんですよね。殺害時刻が○○時○○分だったのが、この時はまだ生きていて実は○○時は彼の時計を動かしたトリックで実際は、○○分には生きていて・・・・みたいな。

あまりミステリーを読みなれていない人や、サクッとわかるトリックが好みの人には、読みづらくてなんか納得ができないまま事件が終わっていく感じがするんですよね。4話と5話がそれですね。

まあ、タイトルが「中途半端な密室」だからか、トリックも「中途半端なトリック」って感じの作品でした。

まぁその中でも強いて言えばおすすめは「第1話」ですかね。

東川篤哉氏の作品は、ホントに好みがわかれると思いました。

この本から生まれた名言

「焼酎とさつま揚げを持って頭を下げに来ることだろう」    「南の島の殺人」より

 

管理人の評価
・読みやすい    ★★☆☆☆
・人生に影響した  ★☆☆☆☆
・感動した(トリックに)  ★★☆☆☆
・人に勧めたい   ★★☆☆☆
・恐怖度      ★☆☆☆☆
■ミステリー評価  D

 

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-ミステリー, 東川篤哉

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