ミステリー 東川篤哉

東川篤哉『密室の鍵貸します』は、本格派のユーモアミステリーです!(ネタバレあり)

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東川篤哉氏の「密室の鍵貸します」は、今までにない斬新なユーモア感満載の新感覚ミステリーです!

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ストーリー

戸村流平は貧乏な大学生。ある日仲の良い先輩に誘われて先輩の家でビデオを見ることに。だが流平の気分は落ち込んでいた。なぜなら先日彼女の由紀に振られたばかりだったからだ。そのせいもあって一人でいたくない気分でもあった流平。先輩の家でビデオを見終わったあと、軽くの飲もうという話になり先輩が買い出しに出かけた。帰ってきてから流平はシャワーを浴びる。次は先輩がシャワーを浴びに行くがなかなか帰ってこない。不審に思った流平が浴室に行くと、先輩は刺されて死んでいました。

そこで流平はショックで気を失ってしまいます。

そして目を覚ますと、この状態が完全な密室であることに気付く。あわてて友人に電話をすると、きのう由紀が何者かに殺されてベランダから叩き落されたということを聞く。そして警察は流平を容疑者として疑っているというのだ。

由紀の殺人も先輩の死体も自分にはまったく身に覚えのないことなのに、このままでは確実に疑われてしまう。ついに流平は藁にも縋る思いで姉の元夫である探偵・鵜飼のところに助けをもとめるのであった。

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管理人の解釈と評価

この本を手に取ったきっかけは、純粋にタイトルでしたね。今までにない斬新でユニークさたっぷりのちょっとふざけた感じが興味をそそりましたね。

それまではこの作家(東川篤哉)さんのことは全く知らなくて、この作品がきっかけで知ることになりましたが、まず一言!おもしろいです。

実にユーモラスな文体と、人を小ばかにした感じのネーミング。烏賊川市とか最高ですよね。物語の芯(内容)がしっかりしていればそれ以外の言葉とかはどんな感じでも評価されちゃうのが東川篤哉さんの作品のスゴイところですね。

トリックのアイデアも予想以上のものでしたし、犯人である先輩が未来に起こす行動を流平にさも見てきたかのように話すトリックなどは、とても斬新だなと思いました。

東川篤哉さん自身がとても楽しみながらこの作品を書いているのが目に浮かびます。まさに「一筋縄ではいかないミステリー作家」と呼ぶにふさわしい作家だと思います。

しかもこれがデビュー作なのですから、まことに恐れ入りますね。

ミステリーを読みなれていない人でも十分楽しめる作品だと思います。特に今まで短編作品ばかり読んでいた人は、これを機に長編ミステリーにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

この本から生まれた名言

「内出血密室説」    「探偵・鵜飼」より

 

管理人の評価
・読みやすい    ★★★★☆
・人生に影響した  ★☆☆☆☆
・感動した(トリックに)  ★★★★☆
・人に勧めたい   ★★★★★
・恐怖度      ★☆☆☆☆
■ミステリー評価  

 

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-ミステリー, 東川篤哉

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