ミステリー 東野圭吾

東野圭吾ガリレオシリーズ第七弾『虚像の道化師』湯川学の真骨頂はこれだ!

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東野圭吾氏のガリレオシリーズ第七弾「虚像の道化師」は、湯川学のさらなる魅力(?)が明らかになる作品です!

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ストーリー

あの湯川学が再び7つの難事件に挑む。

第1話・幻惑す(まどわす)

雑誌記者の奈美は、ある宗教法人を追っていた。名前は「クアイの会」といって教祖である連崎は超能力者だという。ある日、奈美は「クアイの会」に取材に来ていた時、教祖の連崎が「今から一人の人間の魂を浄化させる」と言って教団の一人の人間に念を送り始めた。するとその男がもがき苦しみだし、ついにはビルの5階から身を投げて転落死してしまった。連崎は本当に超能力者なのか?それとも・・・?

第2話・透視す(みとおす)

日頃の感謝の気持ちを込めて、警視庁捜査一課の草薙刑事は湯川を銀座のクラブ「ハーブ」に連れてくる。実はこの店には超能力を持っている女性がいるのだ。彼女が初めて逢う人間なのにその人物の名前や職業などをズバリ言い当ててしまう、いわば透視能力があるというのだ。さすがの湯川も驚きを隠せない。だが数日後、その彼女はその不思議な能力が原因で遺体となって発見された。

第3話・心聴る(きこえる)

警視庁捜査一課の草薙刑事は、病院で一人の男性を取り押さえようとして重症をおってしまう。なんとか取り押さえられた男はある事務機器メーカーに勤務する加山といった。彼は数日間ある幻聴になやまされていたというのだ。その幻聴のせいで自分は暴れたのだと言い張る。一瞬、草薙刑事は不心に思うが、つい先日、同じ事務機器メーカー勤務の男性が幻聴のせいで飛び降り自殺を図った事件を思いだした。。

第4話・曲球る(まがる)

プロ野球のピッチャーである柳沢は、現役を引退するかどうか悩んでいた。理由は2つ。一つは先日、戦力外通告を受けたこと。そしてもう一つは妻の妙子からの引退の勧めであった。半ば決心を固めかけていた時に、不幸にも妻が強盗殺人に逢ってしまう。悲しむ柳沢。ところがこの件がきっかけで柳沢は再びマウンドに上がることを決意する?!

第5話・念波る(おくる)

磯谷若菜と磯谷春菜は双子の姉妹。ある日アンティークショップを経営する姉の若菜が自宅で襲われた。そのことに誰よりも早く気付いたのが妹の春菜だった。春奈は自分と姉はテレパシーでつながっている。姉を襲った犯人も分かると言い出した。だが湯川はこの春菜の発言に違和感を感じてテレパシーの正体を見破り始めた。

第6話・偽装う(よそおう)

警視庁捜査一課の草薙刑事と湯川は、学生時代の仲間が結婚するので地元に帰っていた。ところが結婚式の途中で、近くの別荘に住む夫婦が殺されたらしいとの報告を受ける。ところが近くで土砂崩れがあり地元の警察が捜査に来れないことから、やむなく草薙刑事が初動捜査を開始することに・・・。

第7話・演技る(えんじる)

ある劇団の演出家が殺されていた。現場にいた元恋人の神原敦子は携帯電話を使って一つのアリバイ工作を思いつく。神原敦子はこの演出家から捨てられたということを劇団の全員が知っていたからだ。このままでは自分が疑われるのは明白だ。そう思ってアリバイ工作をしたのだが、一つだけ重大なミスをしてしまった。そしてそのミスを湯川が気付き・・・。

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管理人の解釈と評価

おなじみガリレオこと湯川教授が、超能力やテレパシーなど、超常現象に対して戦いを挑む作品。といったところでしょうか。

単行本「虚像の道化師」の4話と「禁断の魔術」の3話をまとめたのが、この文庫本「虚像の道化師」ですね。こちらの文庫本の方が個人的にはおすすめです。

おすすめは「偽装う(よそおう)」ですね。

今までのガリレオらしくない、どちらかと言うと古畑任三郎的な推理が好きな私は、この話がこの作品のベスト賞ってところですかね(笑)

ただ中には、ガリレオシリーズ第一弾の「探偵ガリレオ」の時のように、科学に詳しくないと分かんねーよ!といいたくなるようなトリックもありますけどね。(泣)

この本から生まれた湯川学の名言

「とんでもない!よく当たるんだろう。もらっておくよ。」    「幻惑す(まどわす)」

 

管理人の評価
・読みやすい    ★★★★☆
・人生に影響した  ★★☆☆☆
・感動した     ★★☆☆☆
・人に勧めたい   ★★★☆☆
・恐怖度      ★★☆☆☆
■ミステリー評価 B

 

 

 

 

 

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