サスペンス 木下半太

木下半太シリーズ第四弾『奈落のエレベーター』は『悪夢のエレベーター』の続編?(ネタバレあり)

投稿日:2019-02-08 更新日:

木下半太氏の悪夢シリーズ第四弾『奈落のエレベーター』は「悪夢のエレベーター」の続編でした。さらなる恐怖とどんでん返しが待ち受けていました。

スポンサードリンク

ストーリー

注・前作の「悪夢のエレベーター」を読んでいない人にはネタバレになってしまうので、読まないでください。

あの悪夢のエレベーターから脱出したカオルは、小川の不倫相手の陽子を殺すために部屋へと近づいていく。なんとカオルは依頼者である麻奈美の妹だったのだ。

カオルの行動

唯一の肉親であり信頼できる姉の麻奈美を裏切った小川と陽子を、カオルは許すことができなかった。小川は殺された。次は陽子の番だと思っているのだ。陽子の部屋に行き、麻奈美の妹であることを話して部屋に上がると持っていたカッターナイフで陽子を切りつける。そして弄ぶように陽子を痛めつけどうやって殺すかを考えていると、いきなりインターフォンが鳴る。そこには三郎が立っていた。

三郎の行動

同じくエレベーターからでた三郎は、カオルを追いかけて陽子の部屋に向かう。カオルはすでに陽子の部屋に入り込みどうやってカオルを殺すかを考えていた。いったんは居留守をつかわれるが隣の部屋から陽子の部屋に忍び込もうとベランダを渡っている途中で携帯電話が鳴る。その音に気付いたカオルは出刃包丁で三郎を切りつけ、ベランダから落とそうとする。そしてもがいているうちに三郎は下に転落。気が付くとそこには警察官が二人立っていた。

マッキーの行動

マッキーはエレベーターを出てクルマの中で三郎の帰りを待っていると、恐ろしいほど怪しい男に声をかけられる。その男に小川の殺害シーンを見られていたのだ。三郎に電話をしてもつながらない。そしてその男に脅迫され半ば拉致状態で連れ去られてしまう。気が付くとそこには三郎の兄が半死の状態で囚われていた。そして三郎に渡した睡眠薬のありかを吐けと脅される。

 

スポンサードリンク

管理人の解釈と評価

悪夢のエレベーターで生き残った三人の更なる恐怖が面白おかしく書かれています。

前回は章ごとで視点が分けられていましたが、今回は章ごとのページ分けはなく、初めのカオルの猟奇的なシーンから最後まで一気に転げ落ちていくようなストーリーがとても愉快です。

特にカオルのブッ飛んだキャラは、この本を面白くしてくれている大事な要素です。義理の兄を不倫相手をそこまで楽しんで殺そうとするのか!と読んでいてワクワクが止まりませんでした。

読みやすさは悪夢のエレベーターの方が読みやすかったですが、恐怖度はこちらが上ですね。カオルの狂気さが最初から隠すことなく全面に出ているのでドンドン入り込んでいきます。

ただ1点だけ、話が二転三転しすぎていく感が否めなかったです。悪夢のエレベーターはどんでん返し程度でしたが、この奈落のエレベーターは大どんでん返しくらいの展開なので、最後のほうはちょっと飽きてきた部分もあるかなと思います。

ただ、悪夢のエレベーターの続編なので、前作を読んだ人はぜひ手に取ってみてくださいね。

この本から生まれた名言

「これで五個目です」

「何の数よ・・・。」

「今までえぐった眼球の数ですよ」      「銀行員」

 

管理人の評価
・読みやすい    ★★★☆☆
・人生に影響した  ★★☆☆☆
・感動した     ★★★☆☆
・人に勧めたい   ★★★★☆
・恐怖度      ★★★★☆

 

スポンサードリンク

-サスペンス, 木下半太

執筆者:

関連記事

木下半太シリーズ第一弾『悪夢のエレベーター』は笑いと恐怖の融合ミステリーである!

脚本家としても有名な木下半太の悪夢シリーズ第一弾「悪夢のエレベーター」は、今までにない斬新な書き方と、つい「やられた!」と叫びたくなるようなトリックと恐怖の傑作サスペンスでした。 ストーリー エレベー …

木下半太シリーズ第二弾『悪夢のドライブ』は怒涛のどんでん返し連続だった!(ネタバレあり)

木下半太シリーズ第二弾「悪夢のドライブ」を読んでみました。二転三転するカラクリの連続に一気読み間違いなしの作品です! ストーリー 物語の主役は売れてない芸人のクマと女子高生の桜の2人です。ドラマでは主 …

中村文則『何もかも憂鬱な夜に』芥川賞作家が描く、生と死に向き合った長編小説です!

中村文則氏の「何もかも憂鬱な夜に」は、重犯罪と死刑制度をテーマにした長編小説です! ストーリー 主人公の僕は施設で育った刑務官。僕は今、夫婦を殺害して刑を待っている20歳の若者・山井隆二の担当をしてい …

木下半太シリーズ第五弾『悪夢のギャンブルマンション』の結末はいかに!(ネタバレあり)

木下半太氏の悪夢シリーズ第五弾「悪夢のギャンブルマンション」は勝つまで脱出不可能なマンションに閉じ込められた男達(オカマ?)の一発逆転ゲームです。 ストーリー 再びオカマのマッキーが登場する(もうこの …

木下半太シリーズ第八弾『悪夢の身代金』は驚愕の結末が待っていた!(ネタバレあり)

木下半太氏の悪夢シリーズ第八弾「悪夢の身代金」は、サンタクロースの代わりにお金を運ぶことになった女子高生の奮闘劇です。 ストーリー 注!本の初めにプロローグが2つあるが、ここではあえてそこには触れずに …

スポンサードリンク





読書中にちょっと一息