サスペンス 木下半太

木下半太シリーズ第二弾『悪夢のドライブ』は怒涛のどんでん返し連続だった!(ネタバレあり)

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木下半太シリーズ第二弾「悪夢のドライブ」を読んでみました。二転三転するカラクリの連続に一気読み間違いなしの作品です!

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ストーリー

物語の主役は売れてない芸人のクマと女子高生の桜の2人です。ドラマでは主役はクマ一人になっています。

芸人・クマの場合

お金もなく仕事もない。おまけに相方とケンカをしてコンビ解消までしてしまった芸人・熊川達郎は先輩の芸人からアルバイトを紹介してもらう。しかしそのアルバイトはいわゆる「運び屋」だった。ヤクザまがいの先輩から紹介されて一人の男とコンビを組んで「運び屋」をやることに。だがその男とはかつての高校時代の友人だった。簡単なはずだったアルバイト。しかし道中で自分はある犯罪に巻き込まれているのではないか?と疑い始めた。

女子高生・桜の場合

16歳で一人暮らしの桜は、多額の借金がありお金に困っていた。母を幼い時に亡くし、父親一人に育てられてきた桜だったが、その父も全財産を再婚相手に騙し取られて愛車と一緒に海に沈んだ。それでもまだ全額返済できずに真面目にアルバイトをしていたが、ついに父を騙した再婚相手の居場所を突き止めて大阪に向かう。

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管理人の解釈と評価

物語のほとんどが関西弁です。そしてその描写の書き方がとても面白い。「あかんやんけ!ボケー」とか「なんじゃあ!わりゃー」とか怒っている様子がとてもリアルにかつユニークに書かれているのが、この木下半太氏の作品の魅力の一つではありますね。

登場人物も全員が癖ありの個性的人物ばかり。まともな人間が一人もいない。物語はクマと桜の二人の視点から描かれていますが、たまに脇役(御子柴やレイカ)の視点でも描かれていて色々な角度から楽しめます。

カーアクションなどのシーンも、目をつぶればその光景が脳裏に出てきそうなくらい表現が上手く、読んでいて疲れることはないでしょう。

この物語のテーマはズバリ「詐欺」。これですよね?登場人物全員が詐欺師に見えて、誰が誰を騙そうとしているのかさえも分からなくなるくらい、騙し合いの連続です。

笑いと恐怖の織り交ぜ逢った暴力シーンは、読んでいても「ケラケラ」と笑いがこみ上げてくることでしょう。

そして木下半太氏の作品の特徴と言えば。プロローグとエピローグ。この作品も2つのエピローグがあって、そこで初めてこの本の全てがわかるカラクリになっています。最後にわかるある人物の執念は感動ものかもしれません(笑)

「悪夢シリーズ」にしては、400ページ越えのやや長めの作品ですが、一気に読んでしまうことでしょう。

この本から生まれた名言

「これだから、詐欺はやめられないのよねぇ。」    「レイカ」

 

管理人の評価
・読みやすい    ★★★★☆
・人生に影響した  ★★☆☆☆
・感動した     ★★★☆☆
・人に勧めたい   ★★★★☆
・恐怖度      ★★☆☆☆

 

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-サスペンス, 木下半太

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