サスペンス 木下半太

木下半太シリーズ第一弾『悪夢のエレベーター』は笑いと恐怖の融合ミステリーである!

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脚本家としても有名な木下半太の悪夢シリーズ第一弾「悪夢のエレベーター」は、今までにない斬新な書き方と、つい「やられた!」と叫びたくなるようなトリックと恐怖の傑作サスペンスでした。

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ストーリー

エレベーターの中に閉じこめられた4人の人間の物語。それぞれ癖のある4人が、動かないエレベーターの中で自分の過去や今の現状を話しだしているうちに、段々とお互いを疑いだし、ついに事件が起こります。

物語は3つの章にわかれています。というよりも4人のうちの3人の視点がそれぞれ1章になっていて、主人公の男性の視点、オカマの視点、ヤクザの視点と分かれていて最終的には、この閉じ込められ劇は仕組まれたものだったことに気付きます。

第1章・小川の悪夢

不倫相手の女の家にいた小川は、妻からの陣痛の電話を受けて急いで帰宅しようと不倫相手のマンションのエレベーターに乗る。ところが気が付いたら後頭部に激しい痛みを受け、エレベーター内に倒れていた。

第2章・マッキーの悪夢

オカマのマッキーは、探偵をやっている友人から協力の依頼を受ける。その内容とはある女性が「自分の旦那の愛情が本当かどうか試したい」というものだった。そして条件として「旦那を極限状態にまで追い込んで本音を吐かせること。そしてその内容を録音すること」だった。

第3章・三郎の悪夢

ふとしたことで人を殺してしまった三郎は、目撃者の二人に死体を隠してしまえば捕まらないとそそのかされて、死体を隠蔽しようと試みる。だがそこは密室なのでどうやって死体を運び出したらよいか見当もつかない。すると一緒にいた女の子が予想もつかない方法を言い出した。

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管理人の解釈と評価

映画化されたことで、木下半太氏の名前を知って読んでみようかな~という軽い気持ちで買ってみました。

この手のコメディサスペンスは大好きなので、1発でハマりましたね。木下半太氏の作品はほぼ全て読んでいて、この「悪夢のエレベーター」が最初の出会いでした。

ただこの手の作品は好き嫌いが分かれるかもしれませんね。まずは登場人物の会話が関西弁であるところ。私は関東で標準語なので最初はこの関西弁全開の会話シーンは抵抗がありましたね。(慣れるとフツーなんですけどね(笑))

あとオカマのマッキーは、ほぼ全ての悪夢シリーズに登場します。このマッキーが結構なキーマンなんですよね。

つまりこのオカマのマッキーとが主人公で、周りに色々な事件が巻き起こっていくのが「悪夢シリーズ」というわけですね。

さて、この本に対しての評価は、個人的には高いです。

ギャグとコメディを織り交ぜた殺害のシーンや、実際にありそうなボケ突っ込みなどは読んでいて笑えますね。他のホラーのように冷酷非情な殺人鬼というのは出てこなくて、さらっと殺しちゃったみたいな感じの殺人が読者を飽きさせません。スラスラと読めるでしょう。

さらに、物語が二転三転していくので、一体だれが本当の犯人なのか?んそしてなぜそんなことをしたのか?は最後の最後のまで読まないとわかりません。まさに転がり落ちていくエレベーターのように感じることでしょう。

プロローグとエピローグの書き方もとても上手く、この本で木下半太氏のファンになりました。

映画もとても面白く、完成度の高い作品だなと感じました。

木下半太氏の作品は、ぜひこの本から読んでみてください。

この本から生まれた名言

「残りの1割は、ジョージクルーニーを思う気持ちよ!」    「マッキー」

 

管理人の評価
・読みやすい    ★★★★★
・人生に影響した  ★★☆☆☆
・感動した     ★☆☆☆☆
・人に勧めたい   ★★★★☆
・恐怖度      ★☆☆☆☆
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-サスペンス, 木下半太

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