哲学書

アラン『幸福論』から学ぶ。不幸と幸福の違いとは?わかりやすく解説します。

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フランスの哲学者アランの代表作『幸福論』は、1925年に発表された実践的な人間哲学書である。

「真の幸福とは何か?」を唱えた書であることから、現代でも多くの人々に親しまれている作品です。

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ストーリー

アラン(本名エミール・オーギュスト・シャルティエ)はフランスの哲学者であり高校の教師です。反戦主義者で平和主義者の彼は、教師をしながら町の新聞のコラムを掲載するほどの人物でした。

この『幸福論』は出版以来、多くの人々に読まれてきた作品で、弟子である小説家の「アンドレ・モワレ」は【世界中で最も美しい内容の本である】と絶賛しているほどです。

人間が生きていく中で出会う様々な場面での幸せにおけるコラムが全部で93編に渡って書き記されています。

この『幸福論』は読む人の。心理状態や人間性によって感じ方受け止め方はそれぞれだと思われますが、それがこの本の醍醐味だと思います。

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管理人の解釈と評価

この本を読むと、自然と肩の力が抜けてリラックスできるので、心を落ち着かせるのにとても良いと思います。

自分が不幸だと思っている人は、この本を読むことで、「不幸は自分自身が作り出している」と気付くことができるでしょう。

そして感情は伝染してしまう。ということを強く記しています。自分が不機嫌だと周りにいる人も不機嫌な気持ちにさせてしまう。互いに気分が悪くなるだけだと。逆にその伝染を利用して機嫌が良いふりをするだけでも周りは気分が良くなるものだ!と説いています。

現在のストレス社会において、とても重要で肝に銘じておきたい言葉ですね。

さらにアランは「慰めや憐れみについて」はこう説いています。

口先で悲しんだ言葉や心配する言葉をかけると、それは悲しみが伝染してしまうことになる。それよりも明るい言葉で元気にさせてあげることが、元気を伝染させることができるのでとても重要だと。

私はこの言葉を聞いた時、目からうろこが落ちたような気分になったものです。とても感動したのを覚えています。

病気で苦しんでいるひとには、病気は苦しいものなんだからしょうがないよ。早く治らないかな?って考えていれば辛くないよ。といったような現実を受け入れることで楽になることもある。ということも書かれています。

最終的に、私が感じたことは『笑顔でいることの大切さ』

そして『人生に起こることを楽しむ』

この2つをこの本から学んだような気がします。

日本は古来から仏教の教えが根付いています。どちらかというと「辛くても頑張らなきゃいけない」とか「一切皆苦」のような、辛いのが人生。みたいな考えを持っている人が多いと思います。私もこのような考えの持ち主だったので、よくわかります。

その私に、全く違ったものの見方、自分に起こる出来事に対して別の捉えかたを教えてくれた本だと私は思っています。

そして幸せの形はみな違います。たとえお金を持っていても幸せになれない人はたくさんいますし、貧しくても自分のやりたいことをやれる幸せを見つけられた人は、幸せに生きていけるのだと思います。

この本は、自分は恵まれていないとか、自分は不幸だと嘆いている人にぜひとも読んでもらいたい作品ですね。

この本から生まれた名言

幸せだから笑うんじゃない。笑うから幸せなんだよ。  「アラン」

 

管理人の評価
・読みやすい    ★★★★★
・人生に影響した  ★★★★★
・感動した     ★★★★☆
・人に勧めたい   ★★★★★
・子供に読ませたい ★★★★☆
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