哲学書

ルソー『社会契約論』から学ぶ。社会の在り方と真の自由とは?わかりやすく解説します。

投稿日:2019-01-11 更新日:

スイス出身の哲学者・政治思想家であるルソーの政治哲学書である『社会契約論』

自由民権運動に多大な影響を与え、人民主権の概念を提唱したこの本は、どのように読むべきなのかを解説します。

スポンサードリンク

ストーリー

この本には、主人公や物語と呼ぶべきものは存在しません。ルソーの思想と真の民主主義への理想が書かれています。

全4編で構成されており、

第1編が社会契約について

第2編が法律や立法者について

第3編が国家の心臓となる政府に対して

第4編が理想の国家の体制を固める理論

が説かれています。

身分階級や奴隷制度など、当たり前のように不平等が存在した近代ヨーロッパ。現代にも通じるこれらも問題は、いつどのようにして起こり、正当化されていったのか?

人間の不平等さを解決するために、人々は何に従えば良いのか?自由とはなんなのか?を説いた哲学書です。

ルソーは1712年、スイスで生まれてその後フランスに渡って活躍します。作家として以外にも作曲家としても有名ですね。

日本でも有名な『むすんでひらいて』の作曲家でもあります。

生前にはルソーは全く評価されませんでしたが、この本の影響により1787年の「フランス革命」が起こったといわれており、そこから脚光を浴びるようになります。

発表した著書にはこれ以外にも『孤独』や『エミール』などがあります。

スポンサードリンク

管理人の解釈と評価

非常に難しい作品です。若い時に読みましたが全くついていけませんでした。

書いてあることや、ルソーが言わんとしていることは理解できるのですが、一つ終わったら次、一つ終わったらまた次、とすごいスピードで思想を植え付けられている気がして、所々で休憩を挟まないと、とても読破するのは難しいと思いました。

人間は生まれながらに自由になる権利を持っている。(この自由という部分に対してもルソーは様々な捉え方をしている)そしてその権利を維持するには、個人相互が契約を結んで出来上がったのが国家である。というのがルソーの思想です。

ようするにどういうことかというと、国家が我々を支配しているのは、我々が自由を預けたからであって、もし我々が自由を取り戻したならば、国家はそれに従わなければならない!

って感じですかね?(見解が違っていたらスイマセン・・・)

どんな人が読んでも、理解の仕方や解釈は変わらないと思いますが、内容の重さとちょっと洗脳チックな感じがして、最後の方は「もうわかったよ・・。」と言いたくなる作品でした。

この本で生まれた名言

政治とは、支配者と民衆との間に結ばれた単純な契約である。   「ルソー」

 

管理人の評価
・読みやすい    ★★☆☆☆
・人生に影響した  ★★★☆☆
・感動した     ★★☆☆☆
・人に勧めたい   ★★☆☆☆
・子供に読ませたい ★★★★☆
スポンサードリンク

-哲学書

執筆者:

関連記事

宮本武蔵『五輪書』には現代にも通じるビジネス戦略があった。わかりやすく解説します。

誰もが一度は聞いたことのある戦国時代の武将と言えばこの人。宮本武蔵ではないでしょうか? 佐々木小次郎との巌流島の決戦はとても有名ですし、また60回以上に渡る戦いで一度も負けたことが無いと言われている伝 …

新渡戸稲造『武士道』は全ての日本人必読の書である。詳しく解説します。

旧5.000円札の肖像画の男性と言えば?ご存知「新渡戸稲造」ですよね。 札幌農学校の卒業後、アメリカやドイツに渡り農政学を研究。そして帰国後は東京帝大教授となり青年の教育に尽力した方です。 その方の著 …

ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』から学ぶ、真の人間の姿とは?

ロシア文学の最高峰、国民的作家であるドストエフスキーの言わずと知れた名作『カラマーゾフの兄弟』は罪と罰と同じくドストエフスキーの四大作品の一つです。 ストーリー この物語はカラマーゾフ家の三男であるア …

トルストイの『復活』を読んで復活の本当の意味がわかる?ストーリーを見てみよう。

19世紀のロシアを代表する小説家・思想家の一人トルストイの最後の名作『復活』 常に平和主義を貫き、人間の良心や愛を原点に道徳的人道主義を説くトルストイの長編小説です。初めて読んだのは26~7歳の時だっ …

ゲーテ『ファウスト』を読んで、人生をやり直した気分になってみた。わかりやすく解説します。

ドイツ・フランクフルト出身の小説家・ゲーテがその生涯をかけて描いた代表作。ゲーテは他にも『若きウェルテルの悩み』や『色彩論』がある。 ストーリー 第一部 老いた学者のファウストは、ドクトルの称号をもら …

スポンサードリンク





読書中にちょっと一息