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宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』から学ぶ、本当の幸福とは?

投稿日:2019-01-08 更新日:

この作品も皆さん1度は耳にしたことはあるけど、実際に読んだことは無いという人がほとんどではないでしょうか?

宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』は知名度はあるけど、実際に読むと宮沢賢治の世界観が全面に出ていて、読み終わっても

???

となる人が多い作品だからです。それだけこの本の解釈は読んだ人によって違うということです。

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ストーリー

行方不明の父親と病気の母を持つジョバンニは、いつも学校でバカにされ、貧しくて孤独な生活を送っていた。ところが彼には一人だけ親友がいたカンパネルラだった。彼だけはジョバンニをバカにすることはしなかった。

ある日、星祭の帰り道、ジョバンニは天気輪の柱で寝転んでいると、いつの間にか銀河鉄道に乗っていた。そこには友人のカンパネルラも一緒だった。

1枚の切符を手にしたジョバンニは、様々な人間と出会いながら夢のような旅を続けているが・・・

というのがストーリーです。(解釈が違っていたらゴメンナサイ🙇)

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管理人の解釈と評価

まずこの作品。ハッキリ言って好き嫌いが分かれる作品だと思います。

物語が幻想的で、ハッキリしない箇所も多々あり、この人は何でこうゆうことをしたんだろう?とか、これは何が言いたいんだろう?とか思うシーンが良くありました。(まあこれは私の主観によるものなので、個人的な見解として聞いといてください)

登場人物も、化石の発掘を行っている大学士とか、鳥捕りとか、出てきてはいなくなり、また出てきては・・・みたいな。

この本のテーマは『ほんとうの幸い』ということみたいです。そしてそれは『自分を犠牲にしてでも他人のために尽くす』という、まさに日本人がもっている犠牲心というか他者への貢献が美徳といったサムライ精神的なものなのだと思います。

自分の身を犠牲にしてでも、主君のために・・・みたいな。

それが物語の中でもこのように描かれています。

イタチに食べられそうになったサソリは、逃げているうちに誤って井戸の中に落ちて溺れてしまいます。

するとサソリはこう考えます。

今までさんざん自分の為に虫を取って食べていたくせに、自分が食べられそうになると逃げた挙句に溺れてしまうのか。こんなことなら黙ってイタチに食べられれば良かった。そうすればイタチの為に役に立てたのに・・・。神様。どうか次は私のことをみんなの幸せのために使ってください・・・。

その刹那、サソリの体は燃え上がり、その炎は空へと浮かんで、夜を照らす星になりました。

この物語でもわかる様に「自分を犠牲にしてでも、他人のためになることが大事」とい表現がされています。

人間の本当の幸せは「他人のために生きること」を説いた作品だと思いますが、違った考えを持っている人には理解できない作品だと思います。

また大人なってから読むと、ある程度の解釈ができるので多少は面白いと思いますが、小さな子供には難しいと思いますし、違った解釈をしてしまう可能性もあるので、もし子供に読ませるなら「ねえ、これどういう意味?」と聞かれた時に、ちゃんと答えられるようになっていたほうが良いと思います。(私は答えられないので無理でーす(笑))

この本で生まれた名言

たくさん悩んで、たくさん苦しんで、それを何回も繰り返してあらゆる人の一番の幸せを探すんだ!    「赤い帽子の男」

 

管理人の評価
・読みやすい    ★☆☆☆☆
・人生に影響した  ★★☆☆☆
・感動した     ★★★☆☆
・人に勧めたい   ★★★☆☆
・子供に読ませたい ★☆☆☆☆
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